ハイクオリティのプリントTシャツ
基本的な話に戻ります。
やさしい話に少し戻りますけれど、金利上昇期、下降期の資金調達オペレーションについての話をします。
運用資金をどやって調達するかという話です。
これまで何回か触れてきたので、もうわざわざ説明する必要もないのかもしれませんけれど。
一応、金利上昇期というのは、短い運用をして、長く調達するのが王道です。
例えばイールドカーブが、これから金利が上昇しようと思われるときには、長い調達をします。
1年間の調達。
3%。
1年間調達しておいて、運用を短くする。
例えば3カ月の運用。
最初の3カ月間は0.5%の逆ざやです。
その後、予想どおりに金利が上がって、イールドカーブが下の図のようになったとします。
残り9カ月の金利は5.5%です。
最初の3カ月間は3%調達、2.5%運用だったものが、残り9カ月は5.5%で運用できるということです。
ですから金利上昇期というのは短い運用、長い調達が原則となります。
逆の金利下降期。
金利下降期というのは短い調達、長い運用ですね。
金利が下がっちゃうんだから今のうちに高い金利で運用しようと考えますね。
当初のイールドカーブだとします。
xxヶ月が6%ですから、6%で運用しておく。
金利が下がる前に長いところ、高いところで運用しようということで6%で運用する。
調達は短く3カ月の4%でしておきます。
2%の利ざや。
3カ月後のイールドカーブだとします。
3カ月たつと予想どおり金利が低下して9カ月の金利が、2.875%まで下がってきました。
利ぎやはさらに大きくなるわけです。
ですから金利下降期っていうのは短い調達、長い運用を心がけること。
これが大原則になります。
ところで少し脱線します。
脈絡なく脱線します。
FRAという商品があります。
フォワード・レー卜・アグリーメントのことです。
これは今までに扱った金融先物と非常に似た商品です。
金融先物とこのFRAの違いというのは貸付信託と金銭信託の違いのようなものなんですね。
皆さんと一緒に短期金利のところでやった金融先物っていうのはレディメイド商品です。
3、6、9、xx月の限月があります。
一方、FRAっていうのはオーダーメイドなんです。
たとえば7月xx日から8月xx日までというような先々の日のレートの取引です。
好き勝手な日にちを選べます、取引所もありません。
オーバー・ザ・カウンター取引(底頭取引)なんです。
FRAの取引というのはイギリスではけっこう多くあったん、ですけれども、日本ではほとんどありませんでした。
このxx年間日本は非常に金融で遅れたという話をしましたね。
金利スワップは長短分離政策があったがゆえにだいぶ出遅れたっていう話をしましたね。
このFRAは日本に賭博法があったので出遅れてしまったのです。
昔はFRAというのは賭博法にひっかかるということで銀行員皆、怖くて出来なかったんですね。
銀行員が賭博法で捕まるとなると、ちょっとしゃれにもならないですものね。
さすがに。
金利スワップだったら皆が少しずつやり始めて、ブラックだった世界がねずみ色になり、ホワイトになったんですけど、FRAはブラックなまま、誰もやり始める人はいなかった。
なんと言っても賭博法に抵触する。
その後、民法か何かが変わったことによって、FRAの取引は賭博法に抵触しないことになりはしましたが、あまり発達しないままですね。
今でも、あまりFRAの取引がひんぱんにやられているという話は聞いていません。
これは日本の金融が遅れていた一つの面白い例ですよね。
何はともあれ少し脱線しました。
次に逓減貸出金の金利の出し方というのを簡単に述べておきます。
例えば2年間の貸し金1億円があります。
6カ月後に2000万円返す。
1年後に1000万円返す。
1年半後に2000万円返す。
2年後、残りの全部、5000万円を返す。
こういうスケジュールの貸し金1億円です。
金利をいくらで貸したらいいでしょう。
イールドカーブは上の図のとおりだとします。
いくらで貸したらいいでしょう。
逆に借り手としてはいくらで借りたらリーズナブルと考えていいのでしょう。
このようなスキームの借金を申し込んだときに2年の金利が6%ですからこの借金も6%ですというふうに言われたら、何となくちょっとしっくりこないですよね。
最後まで借りている5000万円は6%かもしれないけど、ちょっと6%って高すぎるんじゃないのっていう感じだと思いますよね。
どうやって計算したらいいか。
たてに区切って考えるから難しいんです。
横に区切って考えりゃいいんですね。
最後に返す5000万円は2年間の借金です。
1年半後に返す2000万円は1年半の借金。
1年後に返す1000万円は1年の借金。
半年後に返す2000万円は6カ月の借金です。
というふうに考えれば意外と簡単ですよね。
2000万円は6カ月ですから3%。
1000万円は1年だから4%。
2000万円は1年半だから5%。
5000万円は2年だから6%。
一応、これの加重平均をすればいいわけです。
この加重平均ということで、一応、やっておく。
貸付部門と調達部門の責任分担あと二つ。
今日はそれでお終いにします。
貸付部門と調達部門の責任分担。
これも一度、ちょっとやりましたけれども、復習します。
日本の銀行だけでなくてあらゆる組織に関係する問題でしょう。
事業会社でも言えると思うのですけれども、やはり財務部、もしくは銀行で言えば資金部と貸付部門というのはきちんと収益を分離して把握すべきだ。
社内レー卜をきちんとさせるべきだと思います。
例えばM銀行の融資部がI社に6カ月LIBORプラス1%で貸し金をしているとします。
この資金調達は資金部からするわけですが、資金部からの融資部への社内レートというのは6カ月LIBORそのものにするべきなんですね。
プラス1%部分は融資部が行った融資の利益として認識されるべきです。
なぜかというと、I社への貸し金をしたこのLIBORに加える1%のプラスというのはクレジットリスクとか、融資業務の取るべき利益の額なんですね。
I社に6カ月LIBOR+1%で貸したからといって、それに関して資金部はなにも貢献しているわけではないのです。
M銀行は、さっきから何度も言いますけれど、個人のお客さんからお金を預かっていませんから、必要な資金は、他の銀行から借りるわけです。
例えばTM銀行から6カ月のお金を借りるときは基本的には6カ月LIBOR(ロンドン・インターバンク・オファード・レート)を払うわけです。
例えば6カ月のマーケットが5t8分の7%、5と4分の3%だとします。
これは何度かやりましたけど、高いレートの方が出し手の希望レー卜、低い方が借り手の希望レー卜です。
高い方がLIBORですね。
貸したい人のレー卜。
低い方は借りたい人のレート。
J社は借り子ですからなるべく低いレートで借りたいわけです。
でも誰も貸してくれなかったらしょうがない。
出し子に寄り添うしかないです。
最低限5と8分の7%という高い方のレー卜を出せば、M銀行は資金を借りられるんです。
ですから6カ月のお金が必要なときにLIBORを払えば確実にお金を借りられますね。
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